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反響を呼んでいます!!

インターネット小説 不思議の国のアリスたち を連載しています。

この小説に使用しています陶芸家の作品はこちらに出ています。 かおるの作品 をご覧ください。

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大人のための新しいネットワーク「club willbe」


        


仏相な世の中、日本の中

―フランス在住ただいま帰国中―
                                                                                            小畑 リアンヌ



『おい、小畑どこにいる?出て来い。』

2012年11月末、折角出したコタツが南仏の陽気で役に立たない。コタツから顔だけを出し、亀のように過ごしたかったのに。

冬が来る前に〜♪♫と暖炉用の柏の木を切るため猫の額の庭に出たのはいいが、フランスでは猫の額ではなくて豹の額なのか。なんて考えながらふと地面を見ると枯れ葉はあるのに“どんくりこ”がない。

なぜだ?

木というものは太古の時代から世の中の運命(定め)を知っているのではないだろうか。何かが起こる前触れでは、、、枯れ葉は庭一面埋め尽くしているのに“なぜかどんぐりこがない”一つも落ちていないし、葉がわずかに残った小枝にもついていない。毎年落ちているどんぐりこを集めるためにどんなに苦労したか。喜ばなければいけないのになぜか素直に喜べない。

人間は変化に弱い。アカンアカン、こんなことでは。

「株や国債と言う枯れ葉の様な紙切れを惜しみもなく刷った濡れ手に粟の時代」、

はとうに過ぎ去ったことを誰も認めない。人間は落ち目が大事。今を知るときではないだろうか。

電話のベルが鳴った、スペインからの友人からだった。

彼女は今毎日のように行われる国に対してのスペイン人の抗議デモにうんざりしている。4分の1以上の働き盛りが失業中のスペインを嘆いていた。子供たちの将来を案じていた。

私の頭の中に浮かんだのは、「ケソ ド モンタニャ、ハモン」???

スペイン語で“山チーズとハム”という意味だ。10数年以上も前スペインの田舎町に小さな家を借りて夏のホリディを何度か過ごしていると、ある日の朝早く白いライトバンの大きな声でたたき起こされ、寝巻きのまま思わず飛び出したのはいいが、これらを買わされてしまった。その生ハムがかなりの厚みで、しかも高値でペセタが足りなくなり次の日の食事にも困ったことがある。1週間ぐらいは買ってしまったハムとチーズを食べ続けた記憶がある。今思えば詐欺のようなものだった。

当時、物価の安いスペインと言う安心感が頭の中どこかにあったのかもしれない。切られてしまった高級生ハムを目の前に断ることはできなかった。それだけのスペイン語も知らなかった。

泊っていた街のそのすぐ近くにはベニドームという海岸の町があり、数年の内にあれよあれよと言う間に高級避暑地となり軒並みに高層ビルが建設された。まるで早送りのビデオを見せられているようなスピードだった。だが、ビルが立ち並ぶというのに電灯も、歩道も下水もなく、いつもどぶ臭い匂いが鼻につく。インフラがついて行っていないその様子をこの目で見たとき、これで大丈夫なのかと心の中で感じていた。そこの海岸を散歩すると、ビラ広告をもった高級マンションを売る人たちが私たちの行く手をさえぎるほどだった。

子供たちが冗談のように、

「ママ、おならの定義をしっている?」

「なに、それ?」

「おならはね。なだらかな二つの大きな山の谷をラッパを持った大佐がこれからウンチ閣下がお出になるというお告げなの」

まじめそうに子供たちがそう言うと鼻をつまんで見せた。

まだ『おなら』というお告げがあるだけましなのかもしれない。

こんな田舎の町の生暖かい海にも浜辺にも日本以上にジャガイモのように、まるでいわしの缶詰のように、(フランス語ではこう言い表す)人、人、人がひしめき合っていた。

「本物のパエリアを食べたかったら40分は待たなきゃいけないのよ」スペイン極東の街ジャベアの海に別荘を持っていた義母はいつもそう話していた。彼女は当時安い価格で別荘を買い、10倍の値でユーロに変わる前に手放した。

だが出来立てほやほやの高級避暑地ベニドームのパエリアは5分で出てきた。あれからスペインはこけた。

しかし日本に住んでいる人と話すといつも、

「ヨーロッパは大変でしょう」とまるで他人事のように言う。

何故こんなにも温度差があるのだろう。ヨーロッパから見ると日本のことは話しにならないほどヨーロッパ人は心配している。ロンドンのピカデリー広場の広告塔もソニーやTDKなどの日本製からサムソンやLGなどの韓国製に変ったことをご存知の人は少ない。もし以前イギリスへ行ってお土産にイギリス風景を買っていたら必ず出てくる広告塔なのだが。

スペインがこけるとフランスもこけるかもしれないが日本の方がもっと大変ではないかと一人で思ってしまう。

スペインは確かに影響を与えるかもしれないが、ヨーロッパはそのことに必死で供えようとしている気がするのは私だけだろうか。

スペインがこければ、国債を買っている南アメリカがこける。南アメリカがこければ、援助しているアメリカがこける。アメリカがこければ、日本は大怪我をする。将棋倒しはフランスだけではない。将棋倒しの一番上手い国は日本だ。昔から世界一を競ってきたではないか。なんて。

ところで外国は世界第三位になった日本を本当に心配している。明治維新のとき日本は政治をイギリスに真似、法律をフランスに真似たと聞いたことがある。100年以上経っても未だに政治が自分の足で動いていない。我慢できない一部世間が動き出した。民衆が動けば日本は変るかもしれない。今や本当の政治のプロはいないのだから、プロなら戦後高度成長期60年の間にあれだけの借金は作らない。高度成長期の間に隣国との中はしっかり主張していたはず。違憲の選挙システムをとっくに革めている。それをしなかったのだから素人が一から考え直せばいいような気がする。

そういえばフランスへ来た始めのころ仏語クラスにその当時まだ数少ない韓国人女性が一人いた。時が変われば、わが街南仏にも台湾人、韓国人、中国人が日本人以上に増えた。当時彼女とは殆ど立場が同じで子供が生まれてもずっと付き合ってきた。いつも日本人に間違えられると彼女は嘆いていた。

明るく、親日家の彼女との付き合いは楽しかった。ところが5年位前、彼女から一方的に絶交されたことがある。

ある日、日仏宅の家でパーティがあった。会食の後、彼女はなぜか「竹島」のことをもち出した。そこに居た日本人は竹島がはっきりどこにあるかも分かっていなかった。ワインも入ったせいか反応のない私たちに怒り出しプイと出て行ってしまったのである。

だが、彼女のことよりもそこに居たフランス人たちは何の意見もない私たちを馬鹿にしたのを今でも覚えている。

だからその時“無能な政府”と簡単に言えない小畑がそこにいた。国から教育を受けていなかった。何も知らされていなかった。無論、尖閣諸島のこともやっとインターネットで調べたに過ぎない。今言えることは日本固有の領土だと言うのならはっきり国民に説明があってもいいのではないだろうか。ただ単に国際法だと繰り返すよりもと思ったりする。新経済第二位が600年にさかのぼって、この諸島が自分の国だと主張してきたことに対し、なぜかイスラエルとパレスチナを垣間見たような気がした。

だがあの時、彼女はフランス語で喧嘩を売るとき、「竹島」と言う言葉を頻繁につかったのであって決して「独島」と言わなかったことが未だに耳に残っている。

このままでは小畑はおちおちコタツに入ってもいられない。心配である。カタカナ語のマニフェストなんて使わず、選挙公約でいいではないか。

健康でいたいのならカタカナの食べ物、チーズやハンバーグよりひらがなの食べ物みそしるとかがいいというではないか。政治でも経済でもひらがなの日本式を貫けばいいだけの様な。もう真似るような世界の国はない。フランスにいる人間が言うのだから、ないものねだりかも知れないが。

フランスは誰に何を言われようとフランス式を貫く。来年からはまた消費税が上がる、その代わり食料品の消費税はまた下がる。馬鹿なフランス人でもエンゲル係数方式がなんであるかを知っている。金持ちも貧しい人も食べる率や経費は似通っている。だから国債の枯れ葉を刷ることよりも消費税を今上げるべきなのかもしれないが食料品や生活に必要な消費税を下げる。こんな簡単な計算が今の日本には出来ないのは何故だ。

社会党のオーランド大統領になってから高級所得者の税金をなんと75%も上げようとしている。経済よりも長年の格差をなくそうとしている。少しづつ反対されながらも公約どおり、時には世論を汲みながら調整していっている。どこの国も必死なのだ。人気取りだけの政治を見抜く目がフランス国民にはある。討論の場がどこにでもある。今一人一人が考える時期なのかもしれない。針小棒大(faire une montagne d’un rien)かもしれないとあきらめるより何かしたい。温故知新(un enseignement du passé)そう今までの歴史が物語っているのではないだろうか。人は経験をしそれを生かせて事こそこれからの道ではないだろうか。世界中、同じことわざがあるものだと今更ながらに驚いてしまう。世界が地球が少しづつ動き始めているのかな。だからなおさら見失ってはいけないものもある。

アメリカももう一度格差をなくし、医療改革のため民主党のオバマになった。億万長者が政治家になれば世の中はおかしくなる。安いライオンの皮はない。騙されず自分の目でしっかり見て行動するのが大人の道ではないか。

2009年1月に“仏相な世の中、日本の中”を一個人が偉そうに書いたのだからこの辺で、仕上げが肝腎かもしれない。と、どんぐりこの、そう実の落ちていない庭で枯れ葉を集めながらしばらく考えた。

 

さあて、ここで一人勝手なオバタリアン(ヌ)の日本建て直しさくら吹雪A〜Zをご覧あれ、こうなりゃ少し滅茶苦茶でもおゆるしあれ。来年の春には日本上陸したい今日この頃。長くなっても全てが少しづつ復興いますように。

A安全資産を心がける。

銀行の不良債権の処理をしたのだから、株の値上がりを待つよりも国の不良債権の処理もいつかしなくては。

Bバイオ燃料エタノール(植物を作ることによって成長過程でCO2削減)を使おう。

C中国人に今度は高度成長だけが人生じゃないという日本の経験を教えよう。。。(論より証拠)

D デノミ。

この際、円をユーロやドルに合わせてみるのはどうだろう。つまり100円を1円にする。諸外国のように銭という単位をつくる。この効果は大きい。今まで100円だったものが1円になるとなんだか徳ををしているように感じる。実を言うと10年前フランからユーロに変わったとき10フランのカフェが1・5ユーロだから意識もせずに使いまくったときがある。へそくりも畳の下の札束もじゃんじゃん出てくる。これって金融緩和するより経済効果一番。

Eエコノミーよりもエコロジーのエネルギー政策。円高、円安、振り回されるな。

1ドル=360円から始まった日本なんですぞ。

F 不動産の証券化なんてした国に合わせるな。

フランスでは昔から“石を買え”と言う言葉がある。紙を買う必要なし。

      原発に頼るな。

今や日本も原発を他国に売ったり、そんな企業だけが儲けるグローバルな世界なんて要らない。原発が世界からなくなってくれるなら電気代が上がってもかまわない。

H ハイドレードのエネルギーが日本近海には眠っている。 他にもあるかも知れない。

自力で早く採掘しろ。火山国、なのに火山から生まれるエネルギーってないんですかね。

I インフレの時代は終わった。

デフレでいいではないか。緊張感を忘れないでスローな生き方。

J 自己啓発を怠るな。(ハイ、自分も含めています。コタツから出ます)

K 会社更生法?。見直そう。中国や外国から引き上げて日本に会社を作ろう。

本当はもうとっくに日本国更生法になってもおかしくない。ヨーロッパはギリシャを見殺しにしない。しかし日本は単一国家、アメリカや中国は日本を救ってくれない。

L リーマンショックを忘れるな、投資ばかりよりも心のL寸法。

M メガはもう入らない。マイナスな暮らしも悪くない。

薪をコツコツと自分で切って暖房にしています。

N 年金は社会の安定度、制度を壊したら国も滅びる。

社会が子供も老人も貧困者も面倒みる。1時間でも働いたら年金保険料を取れ、保険料を掛けたら最低年金で安心を確保。最高年金も限度を、逃げていく金持ちは要らない。(なんとフランスでは超高級取りのスポーツマンも映画俳優もベルギーに住所を移したなんて、こらだめだ)

O 温暖化対策してますか。

自分の家の温度を調節するだけで地球を救える。外に温気、冷気を送るな。

P ポスト政治家。

政治に興味を持て。自分たちの生活が掛かっているのだから任せない。いいことだけを耳にしないで、デメリットも聞け。国民も直接参加。

Q Question 何でも疑問を持て。

さあてクイズです。世界は踏襲制から“アラブの春運動”でもでも、一番踏襲制にこだわっている国はどこでしょう?

R 老人に元気になってもらうと病気が減り医療費が浮く。

だから心地よい生きてることへの緊張感が必要。自分のお金は自分で管理させろ。

Sサマータイムを実施(年間を通じて一時間遅らせろ。今すぐにだってできる政策なんだけど)。

日照時間が長くなれば電気などの使用時間が短くなりエネルギーは20%ぐらい浮くと聞いたこともある。

T地方を活発にして、

東京一都から脱却。と言うか政治の機能が次の地震が起こればなくなってしまう前に分散するのは悪くない。

U 売り手買い手市場に迷わせるな。

V V勝利の道は責任の取らない政治家任せにしない。国民の手で。

W WALL ST。 から始まった人間破壊物語。原点に返ろう。

X XY 

男の世界から真に男女平等の世界。子育て中は会社で働くときよりも多いお給与を。

Y 陽気な心。Yenの値上がり、値下がりに振りまわされず。

世界で一番幸せを感じている国はお金の無い国ってご存知だろうか。日本人にはもともとあったんだけど。忍耐力と陽気さ。地震が来てもすぐ建て直しができる社会を。

Z 禅の心。ここで締め切らせていただきます。

仁、信、義、知、礼を忘れるな。ついでに子供たちの未来を遠くに見つめて。

 

なんてどうですかね。勝手なことばかり書きました。すみません。


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